サムスン電子やMicron Technologyなどのフラッシュメモリメーカー各社は、次の大きな市場としてノートPCを狙っている。これらの企業の多くは先ごろ製造施設を立ち上げたばかりで、新市場を開拓しようと躍起になっている。
もっともフラッシュメモリは比較的高価である。フラッシュメモリもハードディスクのどちらの価格も急速に下落しているが、フラッシュメモリのGビットあたりの卸売価格は、同じ容量のハードディスクの7倍以上である。SanDiskでは、コンシューマー市場向けに600ドルと350ドルの2機種のフラッシュメモリドライブを投入している。
ドライブメーカー各社によると、ハードディスクドライブは大量の素材を保存することができ、この点がコンシューマー市場では特に有利だという。ノートPCは、一般的に80Gバイトから120Gバイトのドライブを搭載している。富士通の新製品の記憶容量32Gバイトでは、多くのMP3プレーヤーよりる容量が小さい。Microsoftは、新OS「Vista」をインストールする際には15Gバイトの空き容量を確保するよう推奨している。
富士通は、タブレットにフラッシュメモリドライブを搭載することで、フラッシュメモリの容量や価格面での短所を相殺しようとしている。タブレットPCは、コンシューマーが個人で使用するために購入するよりも、企業のIT部門が社外で活動する配達や営業担当者用に購入するのが一般的だ。企業のITマネージャーは、数百曲分のMP3や海賊版のムービークリップを保存する空き容量がノートPCになくても気にならないだろう。
富士通は新機種の価格を明らかにしていない。なお同社は、両コンピュータ用のケースを139ドルでリリースしている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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