Microsoftは米国時間3月19日、小規模企業の通話環境に取り組む計画を発表した。同社はかねてより企業内の電話システムに熱い視線を注いでいる。
同社は2007年中にコンピュータ制御による通話システム「Response Point」をリリースする予定。Microsoftは同ソフトウェアを開発するとともに、ユニデン、D-Link、Quanta Computerなどの電話メーカーとも提携を進めている。
MicrosoftのシニアプロダクトマネージャーJeff Smith氏によると、Respoint Pointは、PCを使える人ならだれでも設定や管理ができるシンプルなデザインになっているという。転送やボイスメールのチェック用に複数のボタンを用意するのでなく、単一のボタンを使いながら必要な機能を音声で呼び出す仕組みだ。Smith氏によると、ソフトウェアが社内全員の番号を記憶し、「Outlook」や「Exchange」と同期もするため、ユーザーは内線番号を覚える必要がないという。
Smith氏はRespoint Pointの価格には言及していない。なお同システムを利用するには機器を一新する必要がある。Microsoftは、8カ月前から小規模企業に同システムを無償で供与し、テストを実施してきた。
同社Business DivisionのプレジデントJeff Raikes氏は3月15日、企業テレフォニー市場に向けた Microsoftの計画に関する詳細を明らかにしている。Microsoftはこの市場に対応すべく、「Live Communications Server」の法人向けインスタントメッセージング製品を、大企業の電話システムも管理可能な「Office Communications Server」でも利用できるようにする予定だ。
Smith氏によると、これら2つの取り組みでは共通の技術基盤を利用するが、小規模企業のニーズに答えるには別製品を提供する方が理にかなうとMicrosoftでは判断したという。同社は第2回となる年次イベントSmall Business Summitで新しい通話製品を発表する。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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