logo

チゼンCEO、アドビのオンライン戦略を語る - (page 2)

文:Mike Ricciuti(CNET News.com) 翻訳校正:編集部 2007年03月14日 08時00分
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 Photobucketと契約することで、われわれは収入の一部を諦めたことになります。しかし、Photobucketは少なくとも現時点ではわれわれが扱いたくないことを扱ってくれます。もしこれがかなりの収入を生むと分かれば、われわれは自分でそれを扱うようにするかもしれません。

--ではホスト版のPhotoshopはどうでしょう。

 われわれが取り組むべき事柄だと考えています。オンライン写真エディタは多いですが、われわれはPhotoshopのブランドに値するものを作りたいと考えています。よいアプリケーションにしたい。もし向こう3カ月から6カ月で何らかのものを出せなければ、私自身が衝撃を受けるでしょう。

 驚くべきことは、Photoshop Elementsは99ドルで、Adobeにとっては大きな収入源になっているということです。Picasaが無料で入手できても、フル機能を持った製品を欲しい人はいるのです。Photoshopほどの機能はなくとも、その中間のものが欲しい、だからPhotoshop Elementsを買うという人がいるのです。問題は、ホストベースの製品への需要は何か、ホストベースの製品でどの程度の編集をしたいと思うのかということです。Picasaは依然としてデスクトップアプリケーションです。ですから、ホストベースの画像エディタを考え、ユーザーに遅延を感じさせたくないとすれば、それはいくつかの意味で動画編集ソフトよりも難しいことです。

 問題は次のようになります。われわれが需要があると思っている、ホストベースのアプリケーションには、回線速度を考えるとどの程度の機能を盛り込めばいいのか。回線速度は大きくなってきているとは言っても、回線は動画で埋まりつつあり、ユーザーの感じ方は向こう3年から5年は大きく変わらないだろう。Photoshop Elementsがハイブリッドな機能を備えるシナリオはあるだろう。ホストベースの画像エディタにはまだ需要があるだろう。しかしその程度は限られているはずです。

--では、Photoshop製品のラインアップはどのようになるのでしょうか。

 ホストベースで無料の、ホスト版用の機能を備えた広告モデルのPhotoshop Elements、組織向けにはLightroom、本格的に画像編集を行う人向けにPhotoshop。それからツールの組み合わせからなるスイートを用意することになるでしょう。

--近くAdobeが発表する技術で、もっとも刺激的なものはなんでしょう。

 私にとっては、一番刺激的なのはApolloです。われわれ、あるいは他の誰かがウェブの世界を変えるでしょう。現在、ウェブに情報が表示される方法は、ある意味では古風なものです。画像を適切に統合することもできません。複数のメディアの種類を扱えるにも関わらず、見た目や感触の面では新聞や雑誌ほど洗練されていません。しかし、可能性はもっと大きい。

 Apolloを使えば、インターネットを活用しつつ、その可能性を表現できます。これはウェブにとっても、Adobeにとっても刺激的なことです。これはわれわれの事業にとってもそうですが、インターネットアプリケーションを作っている人なら、それが消費者向けであっても、BtoBであっても、BtoCであっても、公的機関のものであっても、内部組織向けのものであってさえ、大きな意味を持ちます。われわれが見る全情報の61%は無視されるといわれます。われわれはあまりにも多くの情報にさらされていて、多くの情報が作られては捨てられているわけです。誰かとコミュニケーションを取ろうとしている人が超えなければならない壁は高くなっています。見た目がよく、双方向で、魅力があり、信頼性があって安全でなくてはなりません。われわれは、Apolloでその全てを提供しようとしています。

--平均的なユーザーにとっては、Apolloのアプリケーションはどう見えるのですか。

 1つの(デスクトップ)アプリケーションのように動作します。他のアプリケーション同様、アイコンをクリックすると起動します。例えば、(Apolloで作られた)eBayアプリケーションをお見せしました。これは見た目も感触もeBayのようであり、eBayが望む表現を採用しています。ユーザーはブラウザの制限を気にすることはありません。ユーザーはブラウザに制限を受けることなく、透明性を得ることができ、eBayのロゴをウィンドウそのものから出してしまうようなことができます。違うプラットフォームでも同じアプリケーションの外観を保つことができますし、そのプラットフォームと一貫性を持たせた表示もできます。それは選択可能です。オフラインでの利用も可能で、オークションに備えて準備をしたり、画像を取り込んだり、ウェブカメラを使ったりもできます。

 これら全てを、接続環境なしで行うことができます。そして、ネットワークに接続すると、今よりも気持ちのよい、魅力あるユーザーインターフェースを通して、購入や販売の活動が起こります。

 もう1つの例はAmazonです。Amazonから何かを買おうとするとき、チェックする商品のリストがあるかもしれませんね。電子メールで通知を受ける代わりに、その商品が購入可能になったときにデスクトップアプリケーションがユーザーに通知を送り、そのアプリケーションを通じて売買を行うことができます。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]