タカラトミーは3月6日、米投資会社のTPGと、企業価値向上を目的とする戦略的資本・事業提携を行うと発表した。両社の持つ経営資源を有効活用することで、タカラトミーグループのグローバルベースでの競争力の強化、収益力の向上、ひいては企業価値の拡大を図るとしている。
今回の資本提携で、タカラトミーはTPGの運営するファンドを割当先とする第三者割当により70億円の新株予約権付社債を発行する。また、自己株式処分による普通株式190万株と、既存株主および子会社からの譲渡による普通株式1164万5880株、合計1354万5880株を譲渡する予定。これにより、TPGはタカラトミーの発行済株式の14.07%を取得することになる。
また、事業提携については、タカラトミーグループが培ってきたキャラクターおよびブランド、商品開発力、国内外の販売チャネルを強化し、TPGの海外ネットワークや事業運営経験を最大限活用しながら、M&Aなどの施策を含め、グループ中核事業におけるコンピタンス強化、国内市場におけるプレゼンス拡大、北米・欧州・アジアにおける海外事業の拡張などを図るとしている。
タカラトミーは今後、TPGと「オペレーショナル・インプルーブメント・プログラム(OIP)」(仮称)を発足させ、企業価値の拡大のための実行計画を策定・実施するほか、TPGに2人の役員の派遣を要請するとしている。
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