Apple Inc.と、1968年に設立されたThe BEATLESのレコードレーベルApple Corps Ltd.が、「Apple」の名称とロゴの使用に関して和解した。
米国時間2月5日付けの発表によると、今回の合意により、Apple Inc.(旧Apple Computer)が「Apple」に関連したすべての登録商標とロゴを所有し、Apple Corps Ltd.はライセンス供与を受けながらこれらを使用することになったという。
Appleという語を企業名に使う両社が長年繰り広げてきた争いがようやく終結する。今回の合意は、両社が交わした1991年の契約に取って代わるものとなる。従来の契約では、Apple Inc.がCDやカセットテープなどの物理メディアを使って楽曲を配布することが禁じられていた。もっとも、これはデジタル音楽市場が出現する以前のことだった。Apple Inc.によると、これまでの訴訟費用はそれぞれが負担するという。
Apple Inc.の最高経営責任者(CEO)であるSteve Jobs氏は声明で「われわれはThe Beatlesの大ファンだ。商標を巡って(Apple Corpsとの)関係が悪化していくことには心を痛めていた」と述べた。Jobs氏はさらに「建設的な方向に話を進め、今後の争いを避けられるような方法で問題を解決でき、非常にうれしく思っている」と加えた。
和解を受け、今後Apple Inc.のiTunes StoreがThe Beatlesのアルバムを扱い始めるのか否かについては明らかにされていない。The Beatlesの楽曲は、合法的なデジタルダウンロードサービスではまだ発売されていない。
Apple Inc.はこの件に関するコメントを控えている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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