Oracleは米国時間1月31日、国際展開に対応した財務情報スイート「E-Business Suite Release 12」の一般向けリリースを発表した。同時に、PeopleSoftユーザ向け人材管理アプリケーションのほか、J.D. EdwardsとSiebel関連の製品もそれぞれ発表した。
今回の発表は、ニューヨークで今週開催のイベント「Applications Unlimited」で行われた。
Oracleは同発表において、E-Business Suite Release 12の売り込みだけでなく、PeopleSoft、Siebel Systems、J.D. Edwardsのユーザ向けに、Oracleが各社製品のサポートを維持し、連携を継続していることをアピールした。
発表によると、「PeopleSoft Enterprise 9」用の人的資源管理モジュール、顧客関係管理(CRM)ソフトウェア「Siebel CRM 8」などの新アプリケーションが発売を控えているという。アプリケーションパッケージ「J.D. Edwards World A9.1」のプレビューも行った。
Oracleのアプリケーション開発担当シニアバイスプレジデントJohn Wookey氏は、イベントの基調演説で「これらはマイナーリリースではなく、機能的に大きく向上している」と述べた。
Wookey氏によると、OracleのE-Business Suite 12は、広範囲にある事業体を横断して業務プロセスの管理を可能にする新機能を備えているという。例えば、単一会計を行う国際企業では、世界各地の会計要件に合わせてローカライズされる勘定項目を複数作成できるようになる。
同製品では、所属先の地理的な位置に関わらず、あらゆる形態の人件費を一覧にして表示することもできる。
OracleはPeopleSoft Enterprise 9用人的資源管理モジュールの概要について発表した。このソフトウェアは、「Oracle Fusion Middleware」との併用を前提としている。
同社初のLinuxサーバ対応顧客関係管理ソフトウェア、Siebel CRM 8の概要についても発表があった。
J.D. Edwards World A9.1のプレビュー版について、ここ10年以来のメジャーリリースであると強調された。World A9.1では、規制コンプライアンスサポートの追加、国際業務への対応、さまざまな技術的改善などがなされている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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