幻のiPhone販売--ベライゾン、アップルとの提携破談を明らかに

文:Marguerite Reardon(CNET News.com) 翻訳校正:編集部2007年01月30日 10時48分

 Verizon Wirelessは、「Apple iPhone」を販売する最初の携帯通信事業者になっていたかもしれない。だが、金銭面の諸条件が余りにも厳しかったことから、同携帯電話事業者がそのチャンスを生かすことはなかったという。Verizonが米国時間1月29日に明らかにした。

 Verizon Communicationsの社長兼最高業務執行責任者(COO)Denny Strigl氏によると、iPhoneは携帯電話と音楽の融合に向けた動きに注目を集めるのに一役買う製品だが、Verizonがその採用機会を見送ったことには満足しているという。Verizon Wirelessは、Verizon Communicationsと欧州の携帯通信事業者Vodafoneが共同出資している。

 同氏は29日、Verizon Communicationが2006年第4四半期の決算報告を行うカンファレンスコールのなかで、「iPhoneは、他社が先に発売してくれることをうれしく思う種類の製品だ」と述べた。

 Verizon Wirelessが2年前にiPhoneの採用を見送っていたという今回のニュースは、USA Today紙が29日に初めて報じた。Verizonが決断に至らなかった最も大きな原因の1つが、Appleが同製品の流通販売を自社の管理下に置こうとした部分だった。Appleは具体的に、iPhoneの販売をVerizonもしくはAppleの直営店に限定し、Wal-MartやBest BuyなどのVerizon製品販売業者を締め出したい考えだった。

 Verizonの広報担当Jeffrey Nelson氏は、「われわれは全米、各州、各地域に大規模な流通パートナー網を形成している。(Appleが)望んでいた内容では、これらのパートナーが締め出されてしまう。このようなことから『この条件では取引はできない』との回答に至った」と語っている。

 さらにUSA Today紙の記事によると、AppleはiPhoneユーザー使用分の売上分配を希望したともいう。結局Verizonが提案を断ってきたため、AppleはAT&T傘下となったCingular Wirelessに話を持って行った。

 Appleは1月に入り、新しいiPhoneがCingularの携帯電話網で6月から利用可能になることを発表した。同電話機には2つのバージョンがあり、4Gバイトモデルが499ドル、8Gバイトモデルは599ドルとなっている。また、CingularとAppleはそれぞれにBest Buyなどの流通チェーンでも各種製品を販売しているが、iPhoneだけは、AppleおよびCingularの直営店、ならびにウェブサイトでのみの販売となる。

 現在までのところ、CingularもAppleも、独占契約の期間など、この提携の金額面の詳細を明らかにしていない。

 CingularとAppleの関係者は、iPhoneの販売に関して最初にアプローチを受けたとするVerizonの主張についてはコメントを控えている。

 Appleの広報担当Natalie Kerris氏は、「AppleがCingularを選んだのは、米国で最も優れ、最も人気の高い携帯電話事業者だったからだ」と語っている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ

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