マイクロソフトは、有料検索プログラムの「adCenter」を2006年5月に立ち上げ、今もシェア拡大に取り組みながら市場リーダーであるGoogleとの激戦を繰り広げている。その一方で、検索サービスプロバイダー第2位のYahooも、四半期遅れながら次世代有料検索プラットフォームを投入してきた。
しかし、広告プログラムは広告を見てもらって初めて成功と言える。「www.live.com」と入力してウェブ検索をする人が何人いるだろうか?11月のWeb 2.0会議では、Microsoftが検索エンジンを持っていたことさえ知らなかったというユーザーも何人かいた。
MicrosoftのオンラインサービスグループディレクターAdam Sohn氏は、検索クエリと検索広告主が同社の期待通りの伸びを見せていないことを認めた。
同氏は、「推移には満足しているが、検索クエリの伸びには相変わらず課題もある。改善の余地もあるため、成長速度を早め、マーケットシェアを拡大すべく努力していく」と語っている。
さらにSohn氏は、「このシステムにはもっと広告主が集まるだろう。だが率直なところ、そうなれば、オークションシステムを取っているため料金も上がっていく。入札者が増えれば料金も上がる」と続ける。
それでもMicrosoftは、「Windows Live Mail」と「Live Messenger」の両サービスやMSNコンテンツで相当数のユーザーを獲得していると、同氏は語っている。ユーザー数は1年前から最大40%増加しており、ページビューは少なくとも30%増加しているという。また、広告の売上高も1年前から20%増加している。
同氏は「さまざまな問題が解決し始めている。だが当然ながら、われわれとしてはもっと急速な数字の伸びも期待している」と語っている。
Microsoftとしては、単純にソフトウェア以外にビジネスを拡大したいだけではない。同社はさらに、消費者向けのソフトウェアを中心に、その多くが広告でコストをまかなうソフトウェアのオンライン配信拡大のポテンシャルも感じている。同社のなかには、一部タイトルを無償で配信すべきとの主張も以前からある。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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