ソフトバンクモバイル社長の孫正義氏は、「ボーダフォン時代の端末は、分厚くて日本には適していないという評価があったと思う。私どもが買収してから、購入者の満足度は一気に上がった。デザイン、機能、使いやすさ、大きさともに大きく上回った」と変化をアピールした。
発表では「他社も薄いケータイに力を入れ始めた。D社は全体にサイズは薄いが、カメラなどの機能は低い」などと他社モデルを分析。ボーダフォンの買収後、端末の薄さに力をいれているソフトバンクモバイルは、“さらなる次のステージ”として、ファッション性を強く意識した製品を投入するとした。
それを代表するのが、色の標準化ツールを開発したPANTONE社と提携し、1モデルで20色展開する「Softbank 812SH」(2月上旬発売)だ。20色同時展開は、携帯電話業界で世界初という。
新端末は、モデルが端末の色に合った衣装をまとい、ファッションショー形式で披露するなど、ファッション性を強くアピールした発表となった。会場には、女優の上戸彩、菊川怜らが端末を手に登場。ビビットピンクを手にした上戸氏は好きなカラーを聞かれ、「ピンクもいいけれど、イエローもいい。ふだんは白を使っている」とコメント。自身が好きな色というグリーンを手にした菊川氏は「一番好きなのはグリーン。2番目はイエロー、3番目はピンク。でも、欲張りなので毎日色を変えてみたい」とアピールした。
3月3日に横浜アリーナで開かれるファッションショー「Tokyo Girls Collection」とソフトバンクモバイルがコラボレーションし、60人のモデルが端末を手にするという。「これまでのボーダフォン時代の端末は、野暮ったいケータイというイメージがあった。ファッショナブルで薄くて高機能な端末を出していきたい」と話した。
また、Bluetoothを使い、ワイヤレスで音楽を楽しめるオークリーのインナーイヤー型スピーカー付きサングラス「O ROKR」とSoftBank 911T(東芝製)のスペシャルパッケージモデルを発表した。孫社長自身がサングラスを身につけて「Mr.マリックみたいじゃない?」と笑いを誘うシーンもあった。モデルらに囲まれ、華やかな記者発表会となった。
孫正義氏は、iPodケータイiPhoneの発表が行われた「Macworld Conference & Expo 2007」の会場に姿を見せており、日本国内におけるソフトバンクモバイルでのiPhoneケータイ展開などについて記者から関心が集まった。それについて、「ノーコメント。感想としては、すばらしい製品だと感じている」と述べた。
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