追加機能の1つはDreamSceneと呼ばれるもの。これを利用すると、スクリーンの背景に静止画像でなく、動画を流すことが可能になる。自作のビデオや、風に揺れるひまわりや流れ落ちる滝の様子を映したプリメイドの映像を利用することができる。
Microsoftは2006年6月、Vistaのテスト版でUltimate Extraの機能を紹介したが、詳細は今日まで伏せられてきた。
MicrosoftはまたMedia Center PCでのコンテンツパートナーも発表した。リモコンで操作できるエンターテインメントソフトウェアには、NickelodeonやFox Sports、Showtimeのチャネルが追加される予定だ。FoxのSportsLoungeでは、ユーザーが試合を見ながら、他の試合の得点や映像を見ることもできる。Showtimeチャネルでは膨大な数の番組が提供され、非契約者でもいくつかの番組の中からエピソードを購入することができる。
Vistaは2006年のCESでも大きな注目を集め、Gates氏は個人向けの機能を複数公開した。
今回のGates氏の講演には、MicrosoftのEntertainment and Devices部門のプレジデントRobbie Bach氏も登壇した。Microsoftは2006年末、Xbox 360を1040万台出荷し、1000万台いう目標を突破した。また壇上では、MicrosoftのIPTVに対応したセットトップボックスとしてXbox 360が機能する新ソフトウェアについても話された。新ソフトウェアは2007年の年末商戦期には投入される予定だ。Bach氏はXbox 360にとって最大のニュースは「Halo 3」の登場だと述べ、登場が待ち望まれる同作品の予告映像を披露した。
今夏デビューする「Xbox Live for Windows」サービスを利用すると、プレーヤーはXbox 360やVistaマシンでプレーする友人を誘ってプレーできる。
MicrosoftのIPTVソフトウェアを利用しているサービスプロバイダーは現在5社。またもう11社が利用を予定している。
Gates氏の講演のほとんどは2007年に出荷される製品に関する内容だったが、最後は(本社のある)レドモンドで思い描いているホームエンターテインメントの将来に関する話で締めくくった。Gates氏はOLED技術を利用して壁に画像を映し出すティーンエージャーの部屋や、RFIDを使いながら手持ちの食材をもとに夕飯のメニューを推薦してくれる台所を披露した。
Microsoftにおけるエンターテインメントに対する野望は、家庭内にとどまらない。例えばGates氏はFordとの提携を進めている。今秋より、FordとLincoln Mercuryの10種類以上の製品ラインにMicrosoftのSync技術を搭載する予定だ。Syncは、ドライバーのために携帯電話のボイスダイヤリングをしたり、車のサウンドシステムを通じてテキストメッセージを読み上げたりする機能を備える。Fordでは2009年にはすべての車種にSyncを搭載する予定だ。
「車を放っておくつもりはない。車の中でもMicrosoftの技術が使われるようになる」とGates氏は述べた。
今回の基調講演でも面白い映像がいくつか紹介された。Gates氏は、デモに失敗する様子などを含む過去数年間の講演をハイライトで紹介し、笑いをとった。また2本目の映像は、Gates氏が自宅にあるメディアについて語るというもので、Ballmer氏のMonkey-Boyビデオにも触れられていた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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