ある市場調査会社によれば、Apple Computerは音楽プレーヤー市場において圧倒的な優位性を保っているものの、「Zune」は市場に食い込み始めており、特に「ビデオiPod」に対して善戦しているという。
Current Analysisの調査によれば、200〜299ドルという価格帯のデジタル音楽プレーヤーの小売市場において、MicrosoftのZuneはその売り上げの10%以上を占めているという。この数字は、Zuneが発売された最初の週の売り上げにおける24%という数字からは下がっているものの、同社が予想していた数字を上回っている。
Current AnalysisのリサーチディレクターSamir Bhavnani氏は「発売当初の売り上げは、私の予想をほんの少し上回っていた」と述べるとともに、Zuneは「マスコミへの受けがよくなかった」と述べている。
Current Analysisの調査によれば、Zuneが過去3週間における同価格帯の製品売上において平均で約13%のシェアを獲得し、AppleのiPodのシェアはその影響を受けて下落したという。
ただし、この数字は包括的な調査から導き出されたものではない。Current Analysisは5つの主要販売店(Best Buy、Circuit City、Staples、CompUSA、Radio Shack)の売り上げを調査したが、Appleの直営販売店も、Wal-Martといったほかの多くの大手量販店も調査に含めていない。
また、Bhavnani氏によれば、Zuneは同価格帯の製品市場では2桁のシェアを獲得したものの、市場全体におけるシェアは非常に低いという。さらに同氏によれば、Zuneは市場の一角にしっかり食い込んでいるが、売れ筋はAppleの「iPod Shuffle」(79ドル)といった低価格の製品で、「飛ぶように売れている」という。
とはいえ、Zuneの売り上げに関してBhavnani氏は、iPodと肩を並べるには数年にわたって高額な投資を要する取り組みになるだろうと認めていたMicrosoftにしては健闘していると述べている。
「これは始めの1歩だ」と述べるBhavnani氏は、「Microsoftは従来、何かを成功させるまでに2〜3度の紆余曲折を経る」とも述べている。
Bhavnani氏によれば、1つ気になる点として、大学町におけるZuneの売り上げが全国平均を下回っていることがあるという。Current Analysisによる最新の売上調査によれば、Zuneの市場シェアは国内全体でみれば5%以上あるのに対し、ウィンスコンシン州マジソンやミシガン州イーストランシングのような大学町では4%を下回っているという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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