「使いやすく」「望まれる」ものを作ることがわれわれのゴール--Windows開発責任者 - (page 3)

柴田克己(編集部)2006年12月16日 01時25分
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--Windows Vistaについて伺います。これまでVistaは、新たなUIのAeroなど、ハイスペックなマシンが必要で、かつコンシューマーにとって魅力的な機能のほうが大きくフィーチャーされているように感じています。企業ユーザーがVistaへ移行するあたって、コストに見合うメリットはあるのでしょうか。

 もちろん、Windows Vistaが法人顧客にもたらすメリットは数多くあり、企業向けのイベントでも多くのデモをお見せしています。エンタープライズ向けの機能としては、セキュリティや管理システムなどの実装がカギです。Vistaでは、J-SOXなどにも対応できるコンプライアンスに関する機能を重点的に考慮しています。

 たとえば、顧客に関するすべての情報が入った1台のラップトップマシンを社員が紛失した場合のリスクを考えてみてください。Vistaに含まれる「Bitlocker」のようなデータセキュリティ機能や集中管理機能などは、それだけでもアップグレードコストに見合ったメリットを提供できると思います。

--マイクロソフトは「Liveサービス」を発表し、ソフトウェアとオンラインサービスの組み合わせによる新たなビジネスモデルの構築を急速に進めています。例えば、米国では既にサービスが始まっている「Office Live」と、ソフトウェアの「Office」の組み合わせにより、ビジネスユーザーはどんなメリットを享受できますか。

 今回、Liveサービスについて詳しく説明する時間はないのですが、Office Liveを例に取れば、そのゴールは企業のITプロフェッショナルに取って代わるものではなく、あくまでも補助するものです。IT部門が存在しないような小規模な企業であれば、Office LiveやWindows Live OneCareといったLiveサービスが、十分にビジネスを補助するものになると考えています。

 また、そのほかのLiveサービスであれば、仕事で会社の資産としてのITリソースを利用している人々が、仕事とプライベートを切り分けるためのツールとして活用できると思います。

--マイクロソフトが「ソフトウェアとサービス」の組み合わせによるメリットを強調する一方で、SaaSのように、これまでパッケージとして提供されていたソフトウェアを、オンラインサービスとして置き換えていこうという動きも目立っています。そうした方向性について、どのように考えていますか。

 マイクロソフトとしては、柔軟性を持って対応したいと考えています。例えば、何かの「前提」があって、それをずっと死守するわけではないということです。お客様の声を聞きながら、なにが可能か、何が望まれているのかを考え、彼らがソフトウェアに対価を支払おうと思うような、ベストなコンビネーションを考えたいと思っています。

 ソフトウェアを開発するわれわれのゴールは、ユーザーにとって使いやすく、かつ望まれるものを作ることです。あくまでもそれを中心に、ビジネスの前提を作っていこうと考えています。例えば、実現が「可能である」ある製品やサービスであっても、それが必ずしもユーザーにとって使いやすく、望まれるものとは限らないのです。われわれは、可能なものの中から、お客様が使いやすく、望んでいるものを考えて作りだし、それを購入しやすい形で提供することに注力します。

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