1つ目が見つかってから1週間もしないうちに、2つ目のセキュリティ脆弱性が「Microsoft Word」に存在していることがわかった。
Microsoftが米国時間12月10日夜に発表した情報によると、このゼロデイ脆弱性は、攻撃者がユーザーのシステムにリモートアクセスするために悪用するおそれがあり、「Word 2000」「Word 2002」「Word 2003」「Word Viewer 2003」に影響をおよぼすという。「Word 2007」は対象にならないと、Microsoftは説明している。
Microsoftでは、「初期調査およびその結果から、同脆弱性は非常に限定的で、対象を絞り込んだ攻撃にのみ使われていることが確認できた」と記されていた。
それでもセキュリティプロバイダーのSecuniaは米国時間12月11日に、パッチがリリースされていないこと、悪質な攻撃者による悪用が今まさに起こっていることなどから、このWordの脆弱性を「きわめて深刻(Extremely critical)」なものと認定すると述べた。
Secuniaが出した勧告によれば、攻撃者は、Wordドキュメントを処理した際に起こる詳細不明のエラーに付随する脆弱性を悪用しているという。
Microsoftは、先週発見されたWordのゼロデイ脆弱性とこのたびの脆弱性は、別のものであると話している。1つ目の脆弱性を悪用するには、ウェブサイト上に置かれていたり、電子メールに添付されていたりする悪質なWordファイルをユーザーに開かせる必要があった。
Microsoftは米国時間12月12日に月例パッチリリースを行う予定だが、これらの脆弱性を修復するものは含まれない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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