新興企業AirScooterが販売を目指す個人用小型ヘリコプターは、設計に若干の変更が加えられ、当初の計画より遅れて2007年に製造に移る予定だと、同社プレジデントのDwaine Barnes氏は述べた。AirScooterはまた、機体販売の許可を得るための手続きも進めている。製造と認可の問題に見通しが立てば、同社にも販売のロードマップが見えてくるだろう。
AirScooterは当初、2005年後半か2006年の発売を目指していた。予定延期の主な原因は、製造の遅れと、使用する「AeroTwin」エンジンに関連した追加テストだ。
同社の「AirScooter II」はホバリングしたり、55ノット(時速約100km)で飛行したりすることが可能だ。重量は約300ポンド(約136kg)で、価格は約5万ドルを予定している。
一部の起業家にとって、空は新たなフロンティアになっている。マサチューセッツ工科大学から誕生した新興企業Terrafugiaは、「路面走行可能な飛行機」を発表する計画だ。この飛行機は自動車のように走行するが、折りたたみ式の翼を伸ばすと飛行機に変身する。Terrafugiaはこの空飛ぶ自動車を、通勤者が100〜500マイル(約160〜800km)の飛行に利用する乗り物として構想している。
これとは対照的に、AirScooterは、自社のヘリコプターを娯楽用として売り込む考えだ。同社は多産な発明家のElwood "Woody" Norris氏によって設立された。
最初の設計から、主に2つの点が変更されている。第1に、ローターブレードの材質が、これまでのモデルよりも強度を増した混合材に変更されたと、Barnes氏は述べた。
第2に、以前のモデルで使っていた2ストロークモーターを、より強力な4ストロークモーターに交換したと、Barnes氏は話す。
「2ストロークモーターはヘリコプター向けに作られていない」と、Barnesは理由を説明した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス