オーディオスピーカーにおける業績で有名な発明者が、個人用航空機を普及させようとしている。
「AirScooter II」は、ホバリングしたり、55ノット(時速約100km)で飛行したりすることが可能な個人用航空機で、Elwood "Woody" Norrisの最新の発明品になる。
高品質のステレオスピーカーや、人工股関節に不具合が発生したときに作動するアラームを開発した経験をもつNorrisは、AirScooter創設者の1人でもある。AirScooterは、ネバダ州に本社を置き、小型軽量の航空機を専門とする企業だ。同社で計画中の製品には、無人ヘリコプターのような乗り物や、15分で組み立てられてすぐに飛行可能なラジコン機などがある。
そのなかでもAirScooter IIは、人間を乗せるために設計された製品だ。重量は約300ポンド(約136kg)。AirScooterのウェブサイトによると、運転するのにパイロットの免許は不要だという。同社では現在、販売認可を規制当局に申請中だが、年内には製品を発売する予定だ述べる。
AirScooter IIは、ヘリコプターの回転翼と同様に機能する翼を2つ備えているが、操作は簡単だと支持者は述べている。同社ウェブサイトによると、オートバイのような棒状のハンドルで操縦するという。ペダル等が無いので、脚の使用が困難な場合でも操縦可能だ。また、同社では、AirScooter IIの映像を提供している。
価格は未定だが、同社では5万ドル未満での販売を予定している。
Norrisは自分のウェブサイトで、AirScooter IIのデザインをIgor Sikorskyが製作した最初の近代的なヘリコプターと比較している。
「Sikorskyの回転翼式ヘリコプターは、AirScooterのように同軸ローター設計の概念に基づいて作られている」とAirScooterのウェブサイトでNorrisは書いている。「われわれは、この概念を現代の小型機に導入することで、直感的な制御と驚くべき操作性を可能した」(Norris)。
宇宙探検や航空飛行は、ハイテク億万長者と企業家の2大願望であると同時に、彼らのステータスシンボルにもなっている。例えば、Microsoft共同設立者のPaul Allenは、SpaceShipOneとカリフォルニア海岸での新しい科学望遠鏡の建設に資金を提供している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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