ロシア政府は、同国に拠点を置くAllofmp3.comなどの音楽サイトを閉鎖することに合意した。こうしたサイトは米国政府から不正ダウンロードの温床となっていると指摘されている。
世界貿易機関(WTO)への加入を希望するロシアは、米通商代表部と今回の合意に達した。米国は、ロシア政府がデジタル著作権侵害への対策を講じない限り、ロシアのWTOへの参加を受け入れないと示唆していた。
米通商代表部は米国時間11月19日付けの声明によると、「ロシアは、同国に拠点を置くウェブサイトの運用に対して法的措置をとることになるだろう。(同国は)インターネット上で著作物を違法に配布している企業の調査および起訴を行うことになる」という。
Allofmp3.comは29日時点でまだ運用を続けている。米通商代表部の広報担当者Gretchen Hamel氏は今回の合意について、ロシア政府がいつ行動を起こす必要があるのか明らかではないと述べている。
Allofmp3.comの広報担当者Rory Davenport氏は「AllofMP3は現行の法律の範囲内で運営を行っているため、ロシア政府によって何らの措置も受けるとは考えていない」と述べるとともに、「われわれは自社のビジネスに全力を投じている」と述べている。
Allofmp3.comは、米国を初めとする数カ国が閉鎖させようとしている、国際的な拠点を持つ数多くのダウンロードサイトの1つである。音楽会社や映画会社は、こういったウェブサイトが楽曲販売の許可を得ておらず、著作権者に著作権料を支払っていないと述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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