IDCの新しい調査結果から、スマートフォンの鍵を握るのはOSであることが明らかになった。
調査は、中国、ドイツ、インド、英国、米国における携帯電話とスマートフォンの所有者4000人以上から収集したデータに基づき、6カ月をかけて実施された。結果は、国、電話会社、プラットフォーム、デバイス別に集計された。
特にスマートフォンにおいては、OSに対するユーザーの満足度が競争を促す重要な差別化の要因になっていると、IDCは結論付けている。
端末の利用に際して重視する事柄に関する項目では、英国や米国では多くのユーザーがWi-FiアクセスやGPSと回答した。その一方で中国、ドイツ、インドのユーザーが重視するのは、電話のストレージ容量と、音楽や写真の品質であることが判明している。
またIDCによると、米国のスマートフォン所有者の間で最もよく使われているデバイスは、NokiaではなくPalmの製品だという。
IDCのMobility, Computing, and Consumer Marketsグループバイスプレジデントを務めるRandy Giusto氏は「Nokiaは世界最大の電話メーカーで、米国以外のすべての国において最大の市場シェアを誇るブランドでもある。だが米国では状況が異なる」と述べた。「(Nokiaから)企業向けのEシリーズやマルチメディア電話のNシリーズが発表されたが、この調査結果からあまり状況は変わらなかったことがわかる」(Giusto氏)
Palmは米国で最も人気のあるデバイスブランドである。調査によると、Palm所有者の約76%が、他の人にも自分と同じスマートフォンを「勧めたい」と答えている。他社製品のユーザーで同様の回答をした人の割合は、サムスンで75%、Sony Ericssonで69%、RIM Blackberryで67%、Motorolaで54%、Nokiaで54%となっていた。これらの数字からも米国でのPalmの人気振りがうかがえる。
調査を実施したすべての国で、4つのOSすべてが利用可能ではなかったが、英国、米国ではPalm OSが人気OSの第1位に選ばれた。ドイツと中国では「Windows Mobile」が第1位に選ばれ、「Symbian OS」が少差で第2位につけている(インドにおいても「Windows Mobile」が人気OSの1位となったが、スマートフォンを所有する調査回答者の数そのものが不足していたので、結論を導き出すには不適切と判断された)。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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