携帯端末メーカーのPalmは米国時間11月27日、「Treo」の最新機種の認可が遅れたために今四半期の売上高と利益が予想を下回ることを明らかにした。
Palmは声明を出し、12月1日締めの第2四半期の売上高が、予想に反して3億9000万〜3億9500万ドルの間になる見通しを明らかにした。9月21日時点では、これが4億3000万〜4億5000万ドルになるとの予想だった。Palmによると、利益も予想を下回るもようで、1株あたり利益は15〜18セントとの先の予想に反し、10〜11セントになる見通しだという。
Palmの最高経営責任者(CEO)、Ed Colligan氏は声明のなかで、「スマートフォンの販売は既存製品全体で好調だ。しかし、重要な製品の認可が遅れたため、(現四半期の)売上高がこれに圧迫されることになるだろう」と述べた。同社は、米国では第3四半期初めに「Treo 750」の出荷を開始する見通しだという。
Colligan氏は、「Treo 750vは、欧州での出だしが好調で、(今四半期の)全世界合計の売上高はかなり期待できる」と語っている。
新しい携帯電話を米国内で発売するには、事前に米連邦通信委員会(FCC)から認可を得る必要がある。また、個々の携帯電話事業者にもそれぞれ独自の認可プロセスがある。FCCのウェブサイトによると、Treo 750は11月8日にFCCの認可が下りたようだ。
Palmのある関係者によると、今回の遅れは米国初となる事業者による認可にも関係しているという。Palmは問題の事業者を明らかにしていないが、さまざまなファンサイトがCingularブランドのTreo 750の写真を掲載しており、Cingular自身も自社ウェブサイトにあるキャッシュバックの申込用紙にTreo 750の機種名を含めている。
750は、携帯電話事業者のVodafoneと共同で、9月にロンドンで初公開された。Palmは10月にも、ローエンド版となる「Treo 680」を公開している。Palmは先週、このモデルが12月1日以降に出荷開始される見通しであることを明かしている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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