米国の小売り最大手Walmart.comのウェブサイトが米国時間11月24日、買い物客の殺到により長時間にわたって機能しなくなった。
(例年買い物客で最もにぎわうといわれる感謝祭翌日の)ブラックフライデーに、大手オンラインストア数社のサイトはアクセスするのさえ困難な状況に陥った。Keynote Systemsのコンペティティブリサーチ担当シニアマネージャーBen Rushlo氏によると、業務にもっとも深刻な混乱が見られたのはWalmart.comで、東部標準時11月24日午前4時30分から、サイトのパフォーマンスが急激に低下し始めたという。
同氏は「東部標準時午後2時30分までの間、Wal-Martのサイトはたびたび、まったく反応しない状況になった。この時点でWal-Martはサイトを停止し『申し訳ありません、混雑しております』という告知ページを掲げた」と述べた。
Wal-Martの広報担当Linda Blakley氏は「予想以上のトラフィックが集中したため、サイトを一時停止する判断をした。今は問題は解消し、取引も再開している」と説明する。
オンライン店舗のかきいれどきは12月である。感謝祭の翌日であるブラックフライデーも年間有数の売り上げの多い日で、オンライン店舗にとっては、年末商戦で殺到するトラフィックに対し準備が整っているかどうかの指標となる。Rushlo氏は、大半のサイトでは何の問題もなくオンラインサービスが提供されたとして、ほとんどのオンラインショッピングサイトを高く評価している。
ウェブサイトのパフォーマンスを追跡しているKeynoteによると、Amazon.comでは、23日にゲーム機「Xbox 360」1000台を大幅値引きして売り出した後にちょっとした混乱があっただけだという。
Rushlo氏によると、バーゲン目当ての人々がサイトに殺到し、約15分間、Amazonへのアクセスに支障が出る例が見られたという。
同氏は「(感謝祭の日の)東部標準時午後2時ごろに、ごく小さな混乱が見られただけで、24日にはパフォーマンスが安定した」と述べた。
24日にはWalt Disney CompanyのサイトDisneyShopping.comでも短時間の停止があったとAssociated Pressが伝えている。
AmazonとDisneyの担当者に対し、24日中に取材を行うことはできなかった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」