Eコマースユーザーが、本来ならごちそうを食べたり家族と過ごしたりしていたはずの時間を、オンラインショッピングにも振り向けたことで、先週末にはEコマースサイトの売上が2ケタ台の増加率を記録したと、インターネットでの販売を調査している企業が報告した。
Visa USAは、感謝祭(2005年は11月24日)後2日間のオンライン売上が前年比32%増しと跳ね上がり、同期間中にVisaを用いた全取引の7.7%をオンラインショッピングが占めたと発表している。だが、オンライン店舗におけるVisaカードを用いた決済が最も増加したのは、感謝祭当日だったという。
Visaによると、感謝祭当日のオンライン売上は前年比41%増の2億500万ドルに達し、同日にVisaを使った取引の13%を占めたという。
Visaの新製品部門担当バイスプレジデントBrad Nightengaleは、「感謝祭当日のオンラインショッピング売上は、当初考えていたより大きかった」と話している。「年末商戦が始まった10月31日以降のどの日と比べても、41%という売上増加率は抜きん出て高い」(Nightengale)
Nightengaleは、ここまでの販売傾向から考えて、2005年のオンラインショッピングは早い時期にピークを迎えると考えられると述べた。
2004年は、12月1日に記録した4億8100万ドルがEコマース取引の最高額だった。一方2005年は、11月15日にVisaの取引額が4億6100万ドルとなり、同様の数字を早々に達成している。
買い物は勤務中に
買い物をしようという人々は、週末にはデパートや路面店をレジャーも兼ねてぶらつき、オンラインでのショッピングは平日に行う傾向がある。そのため、オンラインショッピングは今週さらに拡大すると見られていると、Nightengaleは話す。
調査会社ComScore Networksの調べで、旅行の申し込みを除く感謝祭前週のEコマースショッピングの58%が、職場で行われたことが明らかになっている。同時期のオンラインでの買い物の47%は、午後1時から5時までに行われたと同社はいう。
ComScoreはまた、昼食時に行われたオンラインショッピングはわずか9%を占めるだけであったとも発表している。これは、経営者には気になる数字と言えよう。
一方、Nielsen/NetRatingsは、小売業者が「Black Friday」と呼ぶ感謝祭翌日に、eBayのウェブサイトでは最大の訪問者数を記録したと述べた。Eコマース大手eBayのユニークビジター数は950万人に上り、Amazon.comが460万人、Wal-Mart Storesが340万人でこれに続いたという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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