米国で28日月曜日にオンラインショッピングの売上が急増したことが、Visa USAが29日に発表した数字から明らかになった。28日の売上は、昨年の年末商戦期間中に記録した1日あたりの売上の最高記録を上回り、しかも昨年よりもピークの到来が速まったことになる。
これはオンライン業者にとっては良い兆候であり、今後さらなる売上増が見込めるとVisaの新製品担当バイスプレジデント、Brad Nightengaleは語る。感謝祭の休暇が明けた28日は、仕事に戻った消費者が、高速なインターネット回線につながった職場のPCを使ってオンラインショッピングを行なうことから「サイバーマンデー」と呼ばれている。この日に、オンライン上の売上が増加することは以前から予想されていた。
サイバーマンデーのVisaカードを使った取引の売上総額は、前年比26%増の5億500万ドルに達した。しかもこの売上高は、昨年の末商戦期間中にオンラインでの売上が最高に達した12月1日の4億8100万ドルをも上回った。
「今日はまだ11月29日なので、今後数日間に今日以上の売上を記録するだろう」とNightengaleは述べ、さらに「今年はオンライン業者にとって当たり年だ」と付け加えた。
宝石販売サイトを運営するIce.comのマーケティング責任者、Pinny GniwischもNightengaleと同じ見方を示した。
今年で創立6周年を迎える同社は28日に、売上で前年同日比94%増、トラフィックで同82%増を記録した。
Gniwischは、「平日にショッピングをする人が多いことが分かった」と述べた上で、「28日には売上が大幅に増加したが、29日にはさらに増加すると考えている」と語った。
同氏はさらに、28日に職場に戻った人々は、休暇中に受信トレイにたまったメールの処理に忙しいため、29日のほうが買い物をするための自由時間は多いと語り、29日を「サイバーチューズデー」と名付けた。
Gniwischによると、29日のIce.comの売上は昼前の時点で、すでに前年同日比130%を記録したという。
「昨年の11月もわれわれの売上は伸びたが、大幅な伸びではなかった。それに比べ、今年は信じられないほどの伸びを見せている」(Gniwisch)
Visaによると、サイバーマンデーにVisaカードを使って行なわれた取引の総額は34億ドルで、そのうちオンラインでの売上が14.9%近くを占めたという。
また同社によると、今月はオンラインショッピングによる売上総額も増加しており、感謝祭当日のVisa関連の取引総額は前年同日比41%増だったという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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