複数のデバイスが連動すれば、相乗効果が高まります。別のデバイスを自動的に検知することもできるようになるかもしれません。近くに大画面や高性能スピーカーがあればワイヤレスで察知し、接続したり、別の音楽コレクションに遠隔からアクセスしたりすることが可能になるかもしれません。
自動車のスピーカーとディスプレイを使いたくても、音楽コレクションをすべてコピーするのは面倒です。われわれが研究しているのは、こうしたデバイス間のインタラクションです。デバイスに保存されているデータを管理して持ち歩くのではなく、プレイリストをネットワーク経由で、よく利用するデバイスから検出するイメージです。このようにわれわれはユーザーセントリックな環境作りを目指しています。
まず申し上げておきたいのは、今回の変更が企業に与える影響はないということです。Word 2007を立ち上げれば、お馴染みの機能はすぐに発見することができるでしょう。使用頻度の高い機能はすべて残っています。確かに見た目は変わりましたが、使い始めれば30分ほどで慣れると思います。
現在、Officeのユーザーは100万人を超えています。ユーザビリティは重要な問題です。人間はすぐに順応します。2、3日もたてば、(古い)バージョンに戻りたいとは思わなくなるはずです。Office 2007では「リボン(機能)」を採用し、コマンドを2段階のメニューに埋め混む代わりに、画面の空スペースに一覧表示できるようになりました。
これは非常にリスクの高い変更でしたが、Julie Larson-Greenとそのチームはすばらしい仕事をしてくれました。異論も思っていたほど出ませんでした。ご存じの通り、Officeは世界で最も利用されているアプリケーションです。何億人もの人が、たとえば「5番目のメニューの7番目のコマンド」といった具合に必要な機能に自然にたどり着くことができます。Office 2007ではリボンを見なければなりませんが、必要な機能はすぐに見つかるでしょう。トレーニングを受ける必要はありません。座って、画面を見るだけで分かるはずです。
忘れないでいただきたいのは、Officeを刷新した理由のひとつはユーザーの要望だったということです。「こんな機能はどうだろうか」というユーザーの声を受けて、「それはおもしろそうだ。ぜひ実現しよう」と考えたのです。
たとえば、私はExcelとWordの機能はほぼ知り尽くしています。各機能がどこにあるのかも知っています。しかし、PowerPointのヘビーユーザーではありません。アニメーションにいたっては、使ったことすらありません。それでも、Office 2007ではこれらの機能を簡単に使うことができます。私はMicrosoftがリスクを取ったことに満足しています。リスクを積極的に取る文化を持つことはとても重要ですから。
誤解しないでいただきたいのですが、Office 2007でも従来のファイル形式はすべてサポートされます。旧バージョン(Office 2003)のユーザーも、インターネットからアドオンをダウンロードすれば新しいファイル形式で保存された文書を開くことができます。これは画期的なことです。Office 2003にはインターネットからプログラムをダウンロードすることで、未来のファイル形式に対応できるコンバータアーキテクチャが採用されています。
もちろん、一番簡単なのはOffice 2007にアップグレードすることですが、社内標準などの理由からそれができない場合は、このような方法を利用してもよいでしょう。
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