「ソフトウェア開発のオリンピック」:Imagine Cup、参加チーム募集を開始

文:Colin Barker(CNET News.com) 翻訳校正:編集部 2006年11月24日 10時34分

 世界で最も優秀な学生ソフトウェアデザイナーを探すMicrosoft主催のコンテストが、参加者の募集を開始した。

 このコンテストは第5回「Imagine Cup」で、賞金総額は17万ドル。ただし、同コンテストはチームでの参加に限定されており、優勝賞金を獲得するには協力とチームワークが不可欠だ。

 Imagine Cupは、世界中の学生を対象にしており、Microsoftの言葉を借りると、「世界中の若い科学技術者が、実社会の諸問題を解決するため、技術を通して自分たちの創造性を探求するための場」となっている。

 2005年の大会には世界100カ国、6万5000人以上の学生が参加し、「ソフトウェア開発のオリンピック」とまで呼ばれるようになった。

 Imagine Cupで最も注目を集める課題が、「Software Design Invitational」だ。このほかにも、組み込みやウェブ開発、プログラミング、IT運用、および問題解決に加え、短編フィルムなどのデジタルアーツ、デジタル写真、およびインターフェースデザインなどの分野で学生らが競い合う。

 Software Design Invitationalの2006年のテーマは「テクノロジの活用による、より良い教育の実現に向けて」だ。審査員は、ソフトウェア開発者が自分たちの創造力とMicrosoftのツールや技術を使い、このテーマに基づく便利で革新的なソフトウェアアプリケーションを作り出すことを期待している。

 1チームは2〜4人の学生で構成され、学習指導者の支援を得ながらソリューションの作成を競う。第1回の提案期限は2月28日で、参加者には数カ月の作業期間しか与えられていない。参加者は、開発するアプリケーションのサンプルコードにアイデアの解説資料を添付して提出しなくてはならない。

 第2ステージ進出を果たすと、ソリューションを図説した資料の提出が求められる。ここまで残ると、審査委員に対して詳細なプレゼンテーションを行う機会が各チーム2回与えられる。さらに、その後上位3チームに残ると、審査員とゲストの前でプレゼンテーションを行うことになる。

 そして、国内大会の優勝チームには旅費が全額支払われ、韓国のソウルで開かれる世界大会に各国代表として招待される。

 Software Design Invitationalの賞品としては、第3位には「Microsoft Zune」、第2位には「Xbox 360」とMicrosoftのゲームスイートが贈呈される。また、第1位にはプロジェクト開発パッケージとビジネスノートPC「HP Compaq nc2400」が贈呈され、韓国の世界大会にも無料招待される。世界大会に参加するチームは、上位3チームに贈呈される2万5000ドル、1万5000ドル、そして1万ドルの賞金を目指して競い合う。

 Microsoft UKで教育機関担当の開発エバンジェリストを務めるAndrew Sithers氏は、「Imagine Cupは今回で5年目になるが、ソフトウェア開発者にとってはオリンピックに匹敵する」と語っている。

 Sithers氏は、「2006年のテーマは学生たちがだれよりも一番身近に感じられるものだ。われわれの教育システムを毎日経験しているのが彼らなのだ。この見識は非常に貴重であり、この問題に対する極めて創造性の高いアプローチが生まれるものと確信している」と語っている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ

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