イー・アクセスは11月8日、松下電工とともに、モバイルWiMAXを用いたエリアセキュリティシステム、の実証実験を実施したと発表した。
実証実験は、イー・アクセスのモバイルWiMAX屋外実証実験網にて、松下電工の「子ども緊急通報装置」と、松下電器産業のネットワークカメラとを接続し、8月から10月の間、実験エリアを東京汐留地区、芝地区として実施した。
子ども緊急通報装置は、2004年4月に松下電工より発売したエリアセキュリシステムで、通学路やマンション周辺などの屋外エリアで子どもが危険を感じたときに通報ボタンを押すと、警報ブザーで周囲に異常を知らせると同時に、警察へ映像と音で通報し、現場の状況を伝える機能を持つ。
今回の実証実験により、子ども緊急通報装置において音声+静止画(128kbps)、ネットワークカメラにおいて動画(512kbps)のWiMAX通信実験を行い、実験エリア内において正常に伝送ができることを確認した。
イー・アクセスでは、今後、通信の高速化、高容量化、カバーエリアの見極めや事業としての有効性の検討を行うため、さらなる実験を継続していく予定だとしている。
モバイルWiMAXは、IEEE 802.16e-2005の無線通信規格で、2005年12月に標準化されている。従来の携帯電話のようにいつでもどこでも使えるという利便性と無線LANの高速データ通信の特性をあわせ持ち、イー・アクセスでは7月にモバイルWiMAXの実験用無線局免許を取得している。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス