デルは11月7日、ノートPCでは初めてとなるAMD製のCPUを搭載した新製品を発売した。また同日、国内独自の戦略として、ノートPC向けの「ワンセグ」(移動体端末向け地上デジタル放送)チューナを併せて発売。AMD製CPU採用によるコストパフォーマンスを生かし、幅広い利用者に向けて提案する。
デルは9月13日にデスクトップモデルでAMD製のCPUを搭載した製品を投入済み。米Dellは今夏、AMDとサーバ、ノートを含むPCで広範囲な協力関係を構築。Intel製プロセッサしか採用しないと見られた展開に終止符を打ったばかり。
「(Intel製プロセッサと比較して)かなりのコストパフォーマンスが見込める」(Insprion製品マーケティングマネージャーの松尾圭介氏)というAMDとの協力関係を拡大することで、全社的なコスト削減とサービス向上への投資を強化していくと見られる。デルはこれについて「マーケットの需要が大きくなってきた」(同)ため、「お客様の選択肢が広がる」(同)との判断から、ノートPCでの展開も開始したと説明している。
発売した新型ノートPCは「Inspiron 1501」。多様な用途に対応する現在の標準モデル「Inspiron 1300」の後継機種との位置づけで、中級者層までで想定される利用に耐えられるスペックを低コストで実現したという。また、本体カラーはシルバー基調でデザイン性も向上したと見ている。ターゲットは個人から法人の初中級者層となる。
11月1日に発売した米国向けノートPCと異なり、国内版ではワンセグチューナをバンドルで追加した。ワンセグチューナはエスケイネットからOEM供給を受けたもので、世界初だという次世代PCカード規格「Expressカード」モデル。データ放送の視聴に必要なBMLブラウザを搭載しており、11月15日からは対応する5機種のデル製ノートPC向けにも個別に販売する。
「Inspiron 1501」のベーシック構成および推奨構成の詳細と価格は以下の通り。
ベーシック構成 | 推奨構成 |
---|---|
Windows XP Home Edition Service Pack2 正規版(日本語版 | Windows XP Professional Edition Service Pack2 正規版(日本語版) |
AMD Sempron プロセッサ 3500+ | AMD Turion 64 X2 デュアルコア・モバイル・テクノロジー TL-56 |
512Mバイト(512Mバイトx1)DDR2-SDRAM | 2Gバイト(1Gバイトx2)DDR2-SDRAM |
256Mバイト ATI RADEON Xpress 1150 HyperMemory(オンボード) | 256Mバイト ATI RADEON Xpress 1150 HyperMemory(オンボード) |
15.4インチ WXGA 液晶ディスプレイ | 15.4インチ WXGA TrueLife光沢液晶ディスプレイ |
60Gバイト SATA HDD | 80Gバイト SATA HDD |
CD-RW/DVDコンボドライブ | DVD+/-RWドライブ |
ワイヤレスLANなし | Dell Wireless 1490 Miniカード |
90日間引取修理サービス(保守無償パーツ含む) | 3年間引取修理サービス(保守無償パーツ含む) |
12時間テクニカル電話サポート | 24時間テクニカル電話サポート |
価格:9万5025円 | 価格:18万600円 |
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