Microsoftは米国時間11月6日、「Office 2007」の開発が完了したことを明らかにした。これで、同社にとって重要な2つのプロジェクトの一方が完成したことになる。
「Windows Vista」とOfficeはいずれも、大企業向けには11月30日がリリース予定日となっている。Vistaについては、ほぼ完成版に近いテストリリースが公表されているものの、最終版のコードはまだ完成していない。
まもなく登場するOffice 2007には、新しいファイルフォーマットや斬新な変化を遂げたユーザーインターフェースなど、Office 2003から大きく変更された部分がいくつかある。これらや、ここ数カ月の間に明らかになったさまざまな変更に加え、「Outlook」にも携帯電話へのテキストメッセージ送信を容易にする機能を追加した、とMicrosoftは述べた。
Vistaと同様、Office 2007にも企業や消費者向けに加えてハイエンドの「Ultimate」バージョンが用意される。Office 2007には、「Word」「Excel」「PowerPoint」などの定番製品のほか、会計ソフト、メモ取りソフト「OneNote」、サーバベースの各種ツールが付属するバージョンも用意される。
まもなく登場するバージョンは、Officeにとって10年振りの重要なアップデートになると、Microsoftのビジネス部門担当プレジデントJeff Raikes氏は語っている。同氏は、「これは、投入しがいのあるリリースであり、生産性の大幅な向上に役立つだろう」、と語っている。
Officeの一般リリースは「2007年はじめ」に予定されているが、Vistaの一般向けリリース予定は1月になっている。Microsoftは当初、2006年の年末商戦に間に合うよう、両プログラムを店頭に並べ、新型PCに搭載したいと考えていた。
ところがMicrosoftは3月、消費者へのVista提供を1月に延期することを明らかにし、Officeの一般発売もVistaに合わせることを同じ週に発表した。そして6月には、Officeのコードが当初予定されていた10月には完成しないことを明かし、Officeの出荷時期をあいまいにして、2007年初頭へと変更してきた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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