Microsoftは米国時間6月29日、先ごろ公開されたテスト版にパフォーマンス上の問題が存在したことから、「Office 2007」の出荷をわずかながら延期すると発表した。
Microsoftでは2006年3月にOfficeのコーディング作業を10月に完了させると発表していた。しかし、今回の計画の見直しにより、Officeのコーディング作業は2006年末までに終了する見通しになったと同社は言う。同社は3月に、「Windows Vista」の発売延期にあわせてOfficeの一般発売も2007年1月に延期すると述べていた。それが今となってMicrosoftは、Office 2007の一般発売時期を「2007年初旬」と表現するようになっている。
Microsoftの広報担当は電子メールのなかで「社内テストや第2ベータ版の配布の結果得られたフィードバックを検討したところ、開発スケジュールを見直したほうが良いという結論に至った。2006年末には出荷を開始し、2007年初旬には一般向けに発売したいと今は考えている。われわれは品質やパフォーマンスに関するフィードバックをもとに発売時期を最終判断している」と述べている。
本原稿執筆時点においては、Officeの発売延期がVistaの出荷計画にどう影響するのかについて情報を得られていない。以前よりVistaの発売も2007年1月以降に延期されるだろうと見る向きも多いが、Microsoft自身はまだこうした憶測を認めていない。
MicrosoftのWindows部門を担当する広報担当者は「計画の見直しが各種の製品計画に与える影響については、現在検討中だ」と述べ、同社では「今でも1月には一般向けに発売することを目標に動いている」と付け加えた。
GartnerのアナリストMichael Silver氏は、Officeの計画延期によって、2003年末頃にボリュームライセンス契約を締結した企業は大きな影響を受けるだろうと指摘する。
Microsoft Enterprise AgreementやMicrosoft Software Assuranceの契約者は通常、契約時から3年間は、製品を最新版に更新する権利が与えられている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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