Adobe Systemsが、ウェブデザイナーやビデオエディターを対象にした、新しい音声編集プログラムのベータ版をリリースした。
「Soundbooth」と呼ばれるこの新製品は、同社が提供していた音声編集ソフトウェア「Audition」に代わるものとして開発されている。Adobeは米国時間10月26日、ラスベガスで開催された「Adobe MAX 2006」カンファレンスで、Soundboothのベータ版を発表した。
Soundboothは、同社の「Creative Suite」の次期版に搭載されることになる。Adobeのオーディオ製品担当上級製品マネージャーHart Shafer氏は、音声編集の専門家ではない人々を取り込んでいくために、同製品の開発を決めたと説明している。
「映像やFlashを扱う(ウェブデザインの)プロフェッショナルは、より高度な音声編集を行う必要に迫られるようになっている。オーディオのエキスパートに作品を渡す前に、映像編集者は音声をある程度までいじっておかなければならないのだ」(Shafer氏)
AuditionとSoundboothの相違点の1つは、ユーザーインターフェースだ。後者のユーザーインターフェースは、「Photoshop」などAdobeのほかのアプリケーションに採用されている要素を含んでいる。
Soundboothでは、音声をフェードインさせるために音量を変更するといった、特殊なタスクを実行することができる。長時間におよぶチュートリアルを受けなくても、実際に利用しながら使い方を学んでいけるようなアプリケーションを目指したと、Shafer氏は述べた。
Soundboothの価格は、Auditionより低い349ドル。提供開始は2006年からで、Intelベースの「Mac」や、「Windows Vista」および「Windows XP」を搭載するマシン上で動作するという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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