ひかり電話でまたも障害、今度は西日本--呼処理サーバの高負荷が原因

 NTT西日本は10月24日、「ひかり電話」と「ひかり電話オフィスタイプ」で10月23日につながりにくい状況が発生したことに対し、原因や発生状況、対応状況などを発表した。

 今回の障害は、10月23日午前9時35分頃、通話を制御する一部の装置(呼処理サーバ)に大きな負荷がかかり、混み合った状態となったことから、「ひかり電話」サービス全体の安定化のため通話量を部分的に制限したことによるもの。影響を受けた顧客数は約83万3000契約に及んだ。

 NTT西日本では、2006年3月と4月にも大規模な障害が発生しており、対策として「光ブローバンドサービス品質向上プロジェクト」によりネットワークの信頼性向上や故障対応の迅速化に取り組んでいる。今回の障害の原因も呼処理サーバの負荷による輻輳(ふくそう)であり、NTT西日本では接続制御を行ったうえで装置の再立ち上げを実施した後、接続制御を解除している。

 今後の措置としては、10月25日朝をめどに呼処理サーバを増設し、処理能力を向上させるとしている。増設までは呼の疎通を図るため、トラフィック監視を充分に行い、必要に応じ制御を実施し、その後ネットワーク全体の処理能力の再チェックを行うとしている。

 ひかり電話を巡る障害は、9月にNTT東日本で起きたばかりだ。

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