NTT東日本は9月25日、19日から21日までの3日間、「ひかり電話」がつながりづらい状況が発生し、通話の事前制御を実施したことに対し、原因が判明したと発表した。原因は、ひかり電話ビジネスタイプの呼制御サーバのソフトウェア不具合としている。
具体的には、19日の不具合は「複数ゲートウェイスリップ機能」を実現するソフトウェアに、高負荷時に処理遅延が生じることを確認したという。この処理遅延が原因となり、呼制御サーバ、中継系呼制御サーバが「輻輳(ふくそう)」に至った。
輻輳とは、ネットワークで回線や相手のPCが混雑しているときに、データ送信の初期に大量のデータを送信することで、応答が返ってこなくなる状態を指す。また、複数ゲートウェイスリップ機能は、ひかり電話のオプション機能であり、ゲートウェイ機器などを複数台利用している場合に、1つの電話番号で複数のゲートウェイ機器に跨って着信させる機能を言う。
また20日の場合は、19日に輻輳から回復した際に、中継系呼制御サーバに不要情報が残留していたため所定の性能を発揮できず、再び輻輳を生じたことが原因としている。
21日においては、原因が判明するまでの措置として、サーバの負荷を監視しつつ、一部通話制御を行いながら運用した。原因となったソフトウェアは23日に不具合が改善されており、20日の不具合の原因となったサーバはソフトウェア全体を初期化し、対処が完了しているという。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」