Office 2007も新機能を数多く盛りこんでいる。まずメニュー周りのデザインが一新され、「タブ」と「リボン」によって使える機能、必要な機能が簡単に選択できるようになった。Wordの「ライブビュー」機能では、使用するフォントを変更すると瞬時に文書の表示に反映される。
Excelでは、条件付き書式の設定によって特定の値のセルだけ色を付けたり、右上がり、右下がりといった矢印を自動的に表示させることもできる。また、これまで256色表示だったため、特に立体グラフなどを使うとグラデーションに段が出てしまって美しいとは言えなかったグラフについてはフルカラー表示が可能となり、滑らかなグラデーションを表示できる。
最後にWindows Vistaロゴもお披露目された。Vista発売までは、Vistaへ移行可能なPCであることを示す「Windows Vista Capable」とVistaの性能を十分に利用できるPCであることを表す「Windows Vista Premium Ready」のロゴが対応PCに張られること、Vista発売後は「Windows Vista BASIC」と「Windows Vista」のロゴが張られる。また、対応する周辺機器も「Works with Windows Vista」と「CERTIFIED FOR Windows Vista」のロゴが張られることが表明された。
基調講演の後、マイクロソフト展示ブースのメインステージで行われたプレスセッションでも、ヒューストン氏、シーバート氏、カポセラ氏が登壇。VistaとOffice 2007のプレゼンテーションと、メディア関係者との質疑応答を行った。
Windows Vistaの発売時期と価格はどうなるのかという質問に対しては、価格はこの場では言えないが、大口法人向けには11月初旬、そして一般向けには1月末にはリリースできると回答した。また、Vistaの開発にあたってMac OS Xを意識したかとの質問に対しては「VistaのライバルはWindows XPだった」と回答し、世界で8億ユーザーが利用するOSメーカーとしての自負を明らかにした。
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