NHKは、電子タグを活用したデジタルテレビ用リモコン(電子タグリモコン)を試作し、10月22日から京都市で開催される「国際ユニヴァーサルデザイン会議2006」のソニーブースにて展示すると発表した。
電子タグは、情報を記憶するICとアンテナを内蔵したカードで、電子タグリーダを使用し、非接触で情報を送受信可能。一部の交通機関で、定期券として応用している。
電子タグリモコンとは、リモコンの操作手順を記憶させた電子タグ内蔵カードを、電子タグリーダを内蔵した人形などにかざしてデジタルテレビを操作できる、デジタルテレビ用のリモコン。
一般的なデジタルテレビのリモコンは、データ放送などのコンテンツを視聴するため、テレビ画面を見ながら上下左右ボタンや決定ボタンを複数回操作する必要があるが、電子タグリモコンは、たとえば「最新ニュース」や「プロ野球」などのコンテンツ情報を含むカードを人形にかざすだけで、さまざまなコンテンツを容易に選択、表示できる。
NHKでは、電子機器などの操作が得意でない人にも、デジタル放送が楽しめるとし、今後も幅広いデジタルサービス提供のために、操作性に優れたリモコンなど、研究、開発を進めるとしている。
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