KDDIは5月19日、子会社のKDDI研究所とNHK放送技術研究所が共同で、地上デジタル放送の番組とインターネットの情報を同時に視聴できる携帯端末を開発したと発表した。
今年12月に一部地域で開始される地上デジタル放送では、徒歩や車による移動時に携帯端末でデータ放送を受信できるサービスが行われる予定である。同携帯端末は、このサービスと携帯電話のインターネットサービスを組み合わせ、通信と放送連携の新しいサービスを模索するものとなる。
同携帯端末はPDA程度の小型軽量サイズで、持ち運びが可能なボックス型。地上デジタル放送で受信した放送コンテンツと、インターネット通信によるコンテンツを画面に同時表示する機能や、放送コンテンツからインターネットに接続する機能などを備える。
この携帯端末とサーバを活用することで、「放送番組に連携した通信サービスや、番組の補足情報をインターネット経由で提供するサービスなどをテストできる」(KDDI)という。今後は、NHK放送技術研究所とのフィールド実験を通じて、各種連携サービスの検証を行なう。
なお、同携帯端末は5月22〜25日まで、NHK放送技術研究所で一般公開される。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」