統合生産性アプリケーション「Zoho Virtual Office」が米国時間10月11日、ベータサービスとしてオンデマンド型とローカル利用型の両バージョンで登場した。
Office 2.0カンファレンスを主催するIsmael Ghalimi氏によると、「Zoho X」とも呼ばれる同スイートは、ウェブベースのワードプロセッサをはじめ、Zohoの既存の各種オンラインアプリケーションを集めてウェブメールサービスを追加したものだという。TechCrunchとZohoの顧問を務めるZoli Erdos氏もこれに言及している。
Office 2.0カンファレンスでは、同社の幹部らが米国時間10月11日に同スイートのデモを行う予定。
AdventNetのブランドであるZohoは、Zoho Virtual Officeで個人と法人の両方をターゲットにする。
同サービスは個人向けには無償提供され、1 Gバイトのストレージ容量も無料で付いてくるが、「機能は若干削られている」という。法人向けでは、ホスティング版がユーザー1人につき月額9.95ドル、ローカル利用版が25ユーザーあたり年額295ドルとなっている。
ZohoはZoho Xの機能を、電子メール、カレンダー、そしてドキュメント作成用アプリケーションを提供する「コラボレーションスイート」だと説明している。
Web 2.0関連の新興企業が投入するOfficeスタイルのウェブベースアプリケーションは、これまではスタンドアロンアプリケーションが一般的だった。しかし、PC用生産性アプリケーションが統合され、セット販売されるようになったのと同様、スイート化への動きがあるように思える。
Zoho Virtual Office以外にも、11日にはGoogleが「Google Docs & Spreadsheets」をリリースしている。これは、これまでスタンドアロンで提供されていたホスティング型のスプレッドシートとドキュメント作成サービスを組み合わせたもの。
Zoho Virtual Officeの統合では、一部に同社が先週発表したシングルサインオンサービスに依存する部分がある。
同製品では、「Zoho Writer」、「Zoho Sheet」、「Zoho Show」、「Zoho Planner」、「Zoho Creator」、および「Zoho Chat」といった複数のアプリケーションに、同じユーザー名とパスワードを使って一度にアクセスできるようにしている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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