Microsoftの最高経営責任者(CEO)であるSteve Ballmer氏は米国時間10月10日、従来のソフトウェアとインターネットから提供されるサービスとの境界があいまいになりつつあると語った。Microsoftは、この業界の変化を前向きに受け止めている。
Ballmer氏は10日、フロリダ州オーランドで開催されているGartner主催の「Gartner Symposium ITxpo 2006」で、同社のアナリストであるDavid Smith氏とYvonne Genovese氏のインタビューを受けた。
その中でBallmer氏は、多くのウェブサイトはサービスがウェブサイトを通じて提供されるが、そのサービスはPCの力を借りて実行されるという、いわゆる「click to run」型のサイトといえる、と述べた。
Ballmer氏は複数の質問に対する回答として次のように述べた。「現在のソフトウェアは、インターネット登場前の時の姿から、われわれのLiveのような姿へと変化を遂げている移行期にあると考えている。ここでは、ウェブサイト上で『click-to-run』機能を利用する・・・そしてソフトウェアはPC上で実行される」
Microsoftは、Salesforce.comといった他のアプリケーションプロバイダや検索大手のGoogleほど強力にホスト型サービスを推進してこなかった。
Ballmer氏によると、Microsoftは個人と法人ユーザーの両者向けに、ファイアウォールに守られたサーバからだけでなく、インターネットからもサービスを提供していく意向だという。
MicrosoftのチーフソフトウェアアーキテクトのRay Ozzie氏は、広く配布されたあるメモの中で、同氏が「インターネットサービスの破壊力」と呼ぶ、IT業界内の大きな技術的変化について述べている。
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