RSS広告社は10月11日、コンテンツ連動型バナー広告をウェブサイトに表示できるサービス「Trend Match GAZO(TMG)」の提供を開始すると発表した。
TMGはコンテンツ連動型のバナー広告を配信するサービスだ。広告主が広告を出稿する際、バナーとともに広告に関連するキーワードを設定しておく。広告を掲載するサイトではコンテンツを日本語解析し、最適なキーワードが設定されたバナーを表示する。
日本語解析にはRSS広告社が2005年から運用しているフィード広告システム「Trend Match」のエンジンを利用する。このエンジンは85万語の日本語解析用の辞書を持っており、その精度は9割以上になるという。バナーは複数のサイズに対応しており、GIFやJPEG画像のほか、Flashでできた広告の配信も可能だ。
一般的な検索連動型テキスト広告は1クリックごとに広告料を課金する「クリック課金」となっているが、TMGでは通常のバナー広告と同様に、表示回数ごとに広告料を課金する「インプレッション課金」を採用する。
TMGは法人サイトのみに提供する予定だ。Google Adsenceでもコンテンツ連動型のバナー配信は実施しているが、RSS広告社の調べによると、法人向けのみに提供するコンテンツ連動型のバナー配信は日本でも初めてになるという。
10月11日時点ではCGMサイトを多く有するライブドアが運営するポータルサイト「livedoor」やネットエイジが提供するポータルサイト「Saaf」のほか、5社が運営するメディアに導入する。RSS広告社では、2006年内に2億アドインプレッションの獲得を目指し、2007年3月までには20社への導入をすすめる。
RSS広告社によると、CGMサイトの多くは、ユーザーにより多種多様なコンテンツが生成されるため、一般的なポータルサイトのようにカテゴリを作りにくいのだという。そのため広告主は、サイトの表示回数が多くても、特定カテゴリのバナー広告を出せなかった。「TMGを利用することで、CGMサイトはコンテンツの分類をすることなくバナー広告枠を販売できる。広告主にとっては今まで以上に記事内容に連動した広告を配信できるようになる」(RSS広告社)。
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