TechCrunchのMichael Arringtonが10月6日付けのブログに、「GoogleがYouTubeを約16億ドルで買収するかもしれない」という噂に触れたメールを受け取った、と記している。
このメールを受け取ったArringtonが、裏取りのためにあるVCへ電話をしてみたところ、「たしかにそういう噂が出回っており、金額的にもその額(16億ドル)を耳にしているが、しかしまだこの取引が成立すると決まったわけではない」との回答を得たという。Arringtonはまた、ブログのタイトルを「まったく実体のない噂話("Completely Unsubstantiated Google/YouTube Rumor")」としてしっかり「予防線」を張りつつ、それでもこの噂を伝えたのが確かな情報筋であることから、さらに探ってみるつもりだと述べている。
YouTubeがすでに複数の大手企業を相手に売却交渉を進めていることは以前にお伝えした通り。また、ビデオの分野でGoogle Videoが苦戦を強いられていることから、Googleとしても--著作権がらみの訴訟の問題さえなんとか片をつけられるメドが立てば、という前提でだが--YouTubeに対してかなり食指が動くところかもしれない。
そうしたことも含めながら、Arringtonは「この種の噂が(たとえ一部でも)本当である確率は40%程度だと思う」としている。
とほうもない人気を博す一方で、その人気の高まりにつれて訴訟のリスクも高まるYouTube。いましばらくは「台風の目」として、さまざまなプレーヤーの動向に影響を及ぼしていくのだろうか。
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