IBM、メインフレーム開発に1億ドルを投入--使い勝手のいい製品を目指す

文:Stephen Shankland(CNET News.com) 翻訳校正:吉武稔夫、小林理子2006年10月05日 19時03分

 IBMは米国時間10月4日、今後5年間で1億ドルをかけて管理およびプログラミングが容易なメインフレーム製品を開発すると発表した。

 長い年月を積み重ねてきたIBMのメインフレームは、「System z」シリーズの名称で、OSに「z/OS」を搭載しているが、「UNIX」や「Windows」「Linux」を搭載したコンピュータが台頭してくるにしたがって次第に主流から遠ざかっていた。今回の開発計画は、最新のユーザーインターフェースや視覚的なプログラミングツールなどの新機能で、この状況を変えようとするものだという。

 IBMはこのところ、メインフレームでLinuxやJavaが使えるようにしたり、通常のコンピュータネットワークに接続できるようにするなど、メインフレームの地位を回復しようと一連の努力を続けている。この計画はこれに新たな一手を加えるものだ。IBMはさらに、特定のソフトウェアのパフォーマンスを大きく向上させるアクセラレータを開発中であり、また先ごろは、最小構成価格が10万ドルからという比較的低価格なモデルも投入した。

 同社のメインフレーム用の新OS「z/OS V1R8」ではいくつかの点で使いやすさに改良が加わった。また、今後は次の4点に集中して開発を続けるという。

  • 現在および将来のシステム管理者のための、ハードウェア設定を容易にする最新のユーザーインターフェース。
  • 初心者でもすぐにメインフレームのプログラミングを身につけられる視覚的なプログラミングツール。
  • ソフトウェアのコストを下げ、また導入を簡素化する改良されたツール。(メインフレームの運用コストを引き上げる大きな要因は、度重なるソフトウェアへの出費だ。)
  • システム管理者およびプログラマーが技術的な問題を予測し回避できるように自動的に設定をチェックする機能。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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