IBMは米国時間26日、特殊用途向けプロセッサを12万5000ドルで発表した。このプロセッサは、データベースソフト「DB2」を稼働する同社最上位メインフレームサーバ製品で性能を向上することを目的としている。
このモジュールは、「System z9 Integrated Information Processor(zIIP)」と呼ばれ、メインフレーム上のオペレーティングシステム「z/OS」で使われることで、データベースを使った一部作業で処理速度を向上する。IBMでzSeries製品ディレクターを務めるCollette Martinは、同プロセッサにより、特にSAPなどの業務ソフトウェアが主に処理するタスクで性能が向上するとインタビューで語った。
「大きな起爆剤となるだろう」(Martin)
zIIPは、高額だが強力なメインフレーム製品の価値を維持するため、IBMがとった最新の動きである。メインフレーム製品は、絶滅の危機に瀕していると以前は考えられていたが、IBMが瀬戸際でよみがえらせている。ただし、メインフレームには、Unixサーバという強敵が存在する。Unixサーバは、メインフレームでしか実現できなかったハイエンドな機能を着実に装備し、ますます強力になってきている。
IBMは、自社のメインフレーム用にハードウェアアクセレレータ2種類を12万5000ドルですでに提供している。その1つである「Integrated Facility for Linux(IFL)」は2000年に発表され、Linuxの稼働速度を向上する。もう1つの「zSeries Application Assist Processor(zAAP)」は2004年に登場し、Javaプログラムの実行速度を向上させる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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