売上高トップは1万円超の高級機、マウス市場に高機能化の新たな流れ

 1万円を超える高級マウスが売れている。高速スクロールが特徴のロジクール「MX-R(MX Revolution)」がそれだ。販売数量シェアではランキング7位。しかし販売金額シェアでは、実売1000円台の売れ筋モデルを尻目に、ぶっちぎり 1位を記録する人気商品だ。これまで安さがポイントだったマウスだが、それなりの機能が認められれば高くても売れる、そんな流れが見えてきた。「BCNランキング」でマウスの新しいトレンドを探る。

●売れ筋は3000円未満の光学式有線マウス

 デザインや色、大きさ、機能などの違いで、多種多様な製品が出回るマウス。最も売れている製品でも販売数量シェアは1桁台と激戦区だ。「BCNランキング」06年9月第4週(06年9月18日-9月24日)で、カラーバリエーションを合算した値では、エレコムの「M-M1UP2R」が5.2%で1位を獲得した。2位も同じくエレコムの「M-M2UP2R」で2.8%。これらはサイズ違いの兄弟マウスで、「M-M1UP2R」は小型のノートPC向け、「M -M2UP2R」はデスクトップPC向けの大型サイズ。どちらも、USBとPS/2に対応する光学式のごく一般的な有線マウスだ。続く3位はサンワサプライの「MA-IH」、4位はバッファローの「BOMU-S」だった。

 トップ10のうち、過半数の6モデルは実売1000円台。1000円未満のものが1つ、2000円台のモデルが2つといった価格構成だ。いずれも「有線タイプの光学式」という基本性能は変わらない。しかし、この中に1万円を超える飛びぬけて高価なマウスが1つだけランクインしている。

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