日本SGI(和泉法夫社長)は9月28日、没入型大規模可視化システムなど仮想現実(VR)分野でソフトを提供している米ヴイアールコ(VRCO、バージニア州)と国内総販売代理店契約を締結し、同社製品の販売を開始したと発表した。
日本SGIではこれまで、大学・研究所の研究分野や製造業のデザインレビュー、建設業での景観シミュレーション、博物館・展示場などの歴史・文化遺産の可視化など幅広い分野を対象に、没入型ビジュアライゼーションシステムやハイエンドグラフィックスサーバーなどのVRシステムを導入してきた。今回の VRCO社との販売代理店契約を基盤に、ビジュアライゼーション・コンサルティング事業を強化・拡大し、国内のVR市場をリードしたい考え。
VRCO社のソフトは、大規模なビジュアライゼーションシステムからPCクラスタシステムまで幅広く対応。おもに没入型の大規模な可視化システムを開発・構築する際に標準的に利用されている。
今回、国内市場で提供する製品は、インタラクティブ3Dアプリケーションの開発で最も広く用いられているアプリケーション・プログラマー・インターフェイス「CAVELib」、ほとんどのOSで稼働するトラッキング・入力デバイス用ミドルウェア「Trackd」、複数のデータセットを統合、可視化し分かりやすく表示・分析するアプリケーション「vGeo」、デスクトップアプリケーションに立体視、トラッキング、ナビゲーション、PCクラスター対応機能を付加することでVR環境で実行できるようにする「Conduit」など。
日本SGIでは、没入型大規模可視化分野で、こうした製品や独自技術を組み合わせ、顧客のニーズに合ったソリューションを迅速に提供する。また、WindowsやLinuxに対応したプラットフォーム向けにVRCO製品を提供していく。
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