サンフランシスコ発--Intelは米国時間9月26日、ハーフサイズのサーバ用マザーボードを披露した。これは、プロセッサの搭載密度を最大限引き上げることが優先された頃を思い起こさせるデザインとなっている。
IntelのプロダクトマネージャーDave Kennedy氏によると、この「S3000PT(開発コード:Port Townsend)」のサイズは約6インチx13インチとなっており、高さ1.75インチのラックマウント筐体に2枚、高さ7インチの筐体に10枚収容可能だという。Intelは、当地で開催中のIntel Developer Forumでこれら両方のサイズのラックマウント筐体にS3000PTが収納される様子を披露した。
Kennedy氏は、Ever Case Technology製の明るい黄色の筐体に10枚のブレードを収容したモデルについて、「低予算で手に入れられるブレードソリューションだ」と述べている。それぞれのブレードには、4コアのXeonプロセッサが1基ずつ搭載されている。
「Xeon 3000」は、Intelコア「Core 2 Duo」プロセッサのトップエンド製品である「Extreme」ラインの姉妹品として開発されたサーバ向け製品である。Xeon 3000の各モデルは、IntelのDigital Enterprise GroupゼネラルマネジャーPat Gelsinger氏によって27日の基調講演で発表された。
第1世代のブレードサーバは、ドットコムバブルの崩壊と時を同じくして投入されたことや、限られたスペースに可能な限り多くのプロセッサを詰め込むことがあまりに強調されたことなどから、大きな成功を収めることができなかった。多くのユーザーは信頼性が高く、リモート管理機能を備えたよりハイエンドなブレードが採用された第2世代のデザインの方を好んでいる。
しかし、ローエンドのアプローチに対する需要も依然として存在すると、Kennedy氏は述べる。ユーザーは企業ネットワーク内でシングルプロセッササーバを採用し、侵入検知のほか、ウェブサイトやアプリケーションサーバのホスティングなどを処理している。
また、1台のデュアルプロセッサマシンよりも、1台のラックマウントサーバにシングルプロセッササーバを2台装着した方が良いと考えられる場合もあると、同氏は加えた。たとえば、ビデオストリームを配信する場合、2台のシングルプロセッササーバならそれぞれが6.5Gバイト/秒、合計では13Gバイト/秒でデータを配信できるが、1台のデュアルプロセッサマシンの場合は9Gバイト/秒のデータ転送速度しか実現できない。
S3000PTマザーボードは、10月にデュアルコアのXeonと同時に発売される。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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