ネットレイティングスは9月25日、2006年8月度のインターネット利用動向情報サービスの調査結果をまとめ、公表した。
調査によれば、8月1日にポータルサイト「goo」とインターネット接続サービス「ぷららネットワークス」を子会社化したNTTコミュニケーションズ(NTTコム)が、プロパティ別(企業運営主体別)ランキングでヤフー、楽天に次ぐ第3位に躍進したことが分かった。NTTコムの月間利用者数は2480万人、国内のネット利用者全体に占める利用率(リーチ、%)は55.7%となり、第2位の楽天に3ポイント差までに迫っている。NTTコムは今回の経営統合を「上位レイヤサービス全体のマーケティングアライアンス戦略の策定や事業全体の統括が目的」としているが、サイト利用者数でも今後の統合効果が期待できる。
一方、プロパティランキング第1位のヤフーは、月間利用者数3922万人、利用率が88%となり、日本のネットユーザーの9割近くが利用するという強固なポジションを獲得。2000年初頭のヤフープロパティの利用者は627万人、利用率は74%だったが(「ネットレイティングス・データクロニクル2006」調べ)、その後の急速なネット人口の増加に伴い、利用者数と利用率を大きく伸ばした。
ネットレイティングス代表取締役社長兼チーフアナリストの萩原雅之氏は、「2000年4月時点のプロパティランキングを振り返ると、ヤフー、MSNなど以外はISP運営会社が上位を占めていた。この時点で楽天は株式を店頭公開しているが、ランキングは20位以下。そして2000年12月に楽天はいきなり7位にランキングされた。これはインフォシークの買収、完全子会社化によるものだ。以後、楽天は本業のショッピングモールにおける集客力の向上と企業買収を進めることにより順調にランクを上げ、現在のポジションを築いている。今回のNTTコムによるコンシューマー向けサービスの事業統合も楽天と同様にスケールメリットのシナジーを生む可能性がある」と分析している。
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