しかし、楽曲販売によりデジタルエンターテインメント分野で業績を残しているAppleは、ビデオ「iPod」だけでなく、音楽ファン向けに「iPod nano」や「iPod shuffle」も刷新した。新しいiPod nanoは、2005年に発表された旧バージョンに比べ、容量が2倍となっている。また、かつて販売されていたiPod miniと同様に、カラーバリエーションが用意されている。
新しいiPod nanoは、2Gバイトモデル(シルバーのみ)、4Gバイトモデル(青、ピンク、緑、シルバー)、8Gバイトモデル(黒のみ)の3種類。筐体にアルミニウムが使用されているが、これは、旧バージョンが傷つきやすいと言われていたためではと考えられている。価格は、2Gバイトモデルが税込み1万7800円(本体価格1万6952円)、4Gバイトモデルが税込み2万3800円(本体価格2万2667円)、8Gバイトモデルが税込み2万9800円(本体価格2万8381円)。
新しいビデオiPodは、画面が60%明るくなり、バッテリ寿命が長くなっている。80Gバイトモデルでは、最長6時間の映像再生を可能としている。価格は、80Gバイトモデルが税込み4万2800円(本体価格4万762円)、30Gバイトモデルが税込み2万9800円(本体価格2万8381円)。「Bejeweled」「Tetris」「Texas Holdem」「Zuma」「Pac-Man」「Cubis」などのゲームで遊ぶことが可能。
Appleの発表がDisney傘下企業に限定されていたのに対して、競合であるAmazon.comが先週発表したサービス「Unbox」には、20th Century Fox、Paramount Pictures、Sony Pictures、Universal Pictures、Warner Bros. Entertainment、Metro-Goldwyn-Mayer Studiosが加わっていた。AppleはDVD発売同日に新作のダウンロードを可能にしているが、この点が問題となった可能性はある。
しかし、Disney CEOのBob Iger氏は、同社以外の映画会社もiTunesに今後加わるだろうと述べている。
Iger氏はAppleのイベント後、CNETのインタビューに答えて、「Disneyの後に多くの会社が続くと確信している。Disneyは『最初の1社』となったが、すぐに『その他1社』となるだろう」と述べた。
Appleでは、新作以外はほぼ一定の価格としている。Iger氏は、この手法にはまったく問題はなく、業界他社にも受け入れられるだろうと述べた。
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