ビジネス統合ソフトウェアを開発するwebMethodsは米国時間9月11日、Webサービスの専門企業Infravioを3800万ドルで買収することを決定したと発表した。
Infravioは従業員65名の企業で、共有Webサービス--業界標準に基づいて記述された個別のプログラム--に関する情報を保存するソフトウェアレジストリ製品を開発している。
webMethodsによると、2006年第4四半期までに、Infravioの主要製品「X-Registry」をwebMethodsのサーバソフトウェア「webMethods Fabric」に統合する予定だという。それまでの間は、X-Registryは単体で販売される。
統合ソフトウェアの専門企業webMethodsは、業務処理の自動化とシステム間のデータ移行を行うバックエンドソフトウェアを企業に販売している。アナリストによると、競合企業としては、TIBCO Software、IBM、BEA Systems、Oracle、Microsoftなどがあげられるという。
今回のInfravioの買収の前にも業界では、Webサービスアプリケーションの構築と利用のプロセスを管理するための製品を開発する小規模企業の買収がいくつか続いていた。これら企業が開発する、いわゆる「ガバナンスツール」は、サービス指向アーキテクチャ(Service-Oriented Architecture:SOA)が広まる過程で欠くことができない。SOAとは、さまざまな状況に合わせて個々のプログラムを再利用できるようにするシステム設計だ。
8月には、BEA SystemsがFlashlineを買収しており、2月には、Mercury InteractiveがInfravioと競合するSystinetを買収している。
webMethodsの最高経営責任者(CEO)David Mitchell氏は声明の中で、今回Infravioの買収を決定したこと、および8月にメタデータ管理の専門企業Cerebraを買収したことは、SOAツールに投資するというwebMethodsの戦略を示すものだと述べた。
「業界をリードするこれらの製品を加えることで、われわれが築き上げてきた業界トップの地位を今後に生かし、IT支出の中でトップクラスの急成長を示している分野において、当社の成長がさらに加速していくよう体勢を整える」とMitchell氏は述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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