Gatewayは、過去31年間、複数のコンピュータ企業で流通、サービス畑を歩んできたJ. Edward Coleman氏を次期CEOに指名した。
Coleman氏は、過去6年間で5人目のCEO(4人は正式就任で1人は暫定)で、4人の前任者同様、財政問題の解決という難題に直面することになる。Gatewayは急ピッチでPCを出荷し続けているが、なかなかコンスタントに利益を上げられていないのが現状だ。
Coleman氏は電話インタビューの中で、同社の戦略をすぐに変えるつもりはないとしながらも、いずれ企業の規模を拡大し、各部門の指揮にあたりたいと語った。
また同氏は、顧客サービスにも力を入れていく。Dellも過去2年間、顧客サービスの問題に悩まされてきた。
またColeman氏は電話インタビューで、自身がこれまで多くの企業の建て直しに貢献してきたことに言及した。CompuCom SystemsのCEO在任時には、同社をPCやハードウェアの販売会社からサービスプロバイダーへと変えた。CompuComのライバル企業の多くは、同社のように時代の変化に迅速に対応できず、徐々に消えていった。Coleman氏はCompuComを退社後、販売業者のArrow Electronicsに入社した(CompuComとArrowに勤める以前は、Computer Sciences Corp.とIBMに勤めていた)。
しかしColeman氏には、これから大変な激務が待ち受けている。過去数年間、Gatewayは、家電分野への参入、直営の小売店網の閉鎖、サードパーティの小売チェーンの活用、格安製品を好む顧客の取り込みなど、様々な戦略を試してきたが、いずれも利益増にはつながらなかった。
Gatewayは、2005年第2四半期に純利益を計上した。それまで同社は13四半期連続で赤字を計上していた。続く第3、第4四半期および2005年通年でも利益を計上したが、2006年に入ってからは、第1四半期に1230万ドルの赤字、第2四半期にも770万ドルの赤字を計上している。
それでも、Gatewayは数多くのPCを出荷し続けている。同社は、米国市場でApple Computerを凌ぐ6.2%のシェアを誇り、米国のPC販売会社で第3位の地位を維持している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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