現代のビジネスシーンにおいて、絶対避けて通れないのが、PCのセキュリティの問題だ。type BXは、さまざまな観点からセキュリティ面の強化を行っている。
まずパスワード認証としては、電源投入後すぐに必要になる「パワーオン・パスワード」と、OSの起動時に必要になる「ハードディスク・パスワード」の、2種類が用意されている。本体が不正に使用されないよう、強固にガードされているのだ。さらに、本体に搭載されている「TPMセキュリティーチップ」は、重要なデータ、ファイルをしっかり暗号化してくれる。万一本体ごと盗まれ、中のハードディスクを取り出されたとしても、他のPCからデータを読み出すことができなくなるわけだ。
もっとも、セキュリティを強化しすぎることで、不便になってしまっては仕方がない。それを解決するのが指紋認証だ。あらかじめ指紋を登録しておけば、以降はキーボード右上に配置されている指紋センサーをなぞるだけで、パワーオン・パスワードやハードディスク・パスワード、ログオンパスワードなどの認証を行える。また、前述のFeliCaポートを利用する方法もある。あらかじめIDとパスワード、それに対応するFeliCaカードを登録しておくと、以降はカードをポートにかざすだけで、ウェブページなどのIDとパスワードを自動入力できるようになる。
せっかくのセキュリティ機能があっても、解除の手続きが難しいと、ついつい面倒くさくなり、おろそかにしてしまいがちだ。type BXはその点もしっかりと考慮に入れ、強固なセキュリティと利便性が両立するように設計されているのである。
ドッキングステーションは、type BX本体とワンタッチで着脱できるユニットで、高い拡張性を持っている。type BXを社内モバイル用途で使用する場合は、ぜひとも組み合わせて使いたいアイテムだ。
ドッキングステーションには、LANポートやDVI-D端子、シリアルポートやプリンタポートなど、各種インターフェースが搭載されている。type BX本体と重複するものがあるが、基本的にステーションを介して周辺機器を接続しておけば、type BXを持ち歩く際にいちいちケーブル類を取り外す必要はなくなるわけだ。ホットスワップ方式で、本体電源を入れたまま着脱が可能なのも手軽でいい。
また、type BX本体とベイユニットを共有できるマルチベイも搭載。光学ドライブやハードディスクはドッキングステーションに装着し、本体にはウェイトセーバーをつけておけば、持ち運びもずいぶん楽になる。さらには予備のバッテリーを充電できるチャージャーまで用意されている。自分のデスクにドッキングステーションを常設しておけば、モバイルPCとしてのtype BXの能力は最大限に発揮されるだろう。
総合的に見てtype BXは、非常にスキがないオールインワンノートだ。Core 2 Duoを搭載したハイパフォーマンスモデルの登場によって、その印象はますます強くなった。どのようなシーンに導入しても十二分に活躍できるスペックは、PCを繁用するビジネスマンにとって実に魅力的な存在である。
特に、あなたがPCに性能とセキュリティの両方を求めているのならなおさらだ。type BXは間違いなく、購入候補の上位に挙げるべきマシンと言えるだろう。
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