英国の空港ではノートPCを忘れていくビジネス客が非常に多く、持ち主が現れずオークションで販売されるノートPCがますます増加している。
世界でも屈指の取り扱い旅客人数を誇るヒースロー空港では、多くの利用者がノートPCを携帯している。ヒースロー空港の遺失物案内所の係員が、ZDNet UKの姉妹サイトであるSilicon.comに語ったところによると、そのうちの何百台ものPCが毎月遺失物案内所に届けられるという。
そして、2006年8月に警戒レベルが引き上げられ、空港が大混乱した結果、持ち主が現れないノートPCはついに記録的な数に達した。
ヒースロー空港では毎月平均約120台のノートPCが遺失物として届けられるが、そのうち少なくとも15台ほどはオークションで販売されることになるという。
その理由は多種多様である。情報筋によると、最も多いのは、落とし主が英国から他国へと出国している場合と、空港は「置き引きで生計を立てている人」の溜まり場でもあるため、落とし主がノートPCを紛失したのではなく盗難されたと思い込んでいる場合である。また、盗難として届け出て保険を請求する方が、旅の途中にわざわざ遺失物案内所に立ち寄って確認するよりも楽だと考える人も多い。
だから、もし旅行中に急にノートPCを失くした事に気がついた場合には、(遺失物案内所に届けられている場合が多いので)安心してよい。
ヒースロー空港の係員によると、「多くの人は、失くしたノートPCが遺失物として届けられないだろうと思っている。実際には届けられることが多いので、これは残念なことだ。まだ新品のノートPCが届けられることも多く、持ち主が現れないため、3カ月後にはオークションで販売される」という。
こうして忘れ物ノートPCの数はますます増えていく。
情報筋は、英国から出国する旅客機を狙った爆破テロ計画未遂事件で、警戒態勢が強化されていた時に言及して、「数週間前のひどい時期には、届けられるノートPCの数は3倍にもふくれ上がった」と述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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