法人向けセキュリティのソフォスは8月23日、ルートキットを検知し駆除するツール「Sophos Anti-Rootkit」を開発し、ソフォスのウェブサイトにて無償提供を開始すると発表した。
ルートキットとは、第三者がPCに不正アクセスをした痕跡を隠すためのソフトウェアをまとめたもの。セキュリティソフトによる検知を回避し、正当なユーザーに気づかれないまま、DoS攻撃やスパム送信の基地にするなど、不正アクセスを続ける目的で使用される。
Sophos Anti-Rootkitは、システムに影響を与えることなく、クライアントマシン、モバイルPC、およびサーバ上のルートキットを検出し、インストールを未然に防ぐツール。また、Sophos Anti-Virusを含む一般のウイルス対策ソフトでは検知が困難とされてきた、ウイルス対策ソフトインストール以前に既に侵入していたルートキットの検知・駆除も可能としている。
GUIにより、ルートキットや対策についての情報を提供し、コマンドラインによる操作も可能となっている。Windows NT/2000/XP/2003に対応し、ソフォスおよび他社のウイルス対策ソフトとの併用もできる。
ソフォスは、ビジネスユーザーを対象にした調査で、ルートキットがPCに与える影響に対し、不安を感じているユーザーは55%と懸念が高まっているものの、ルートキットについて知らないユーザーも37%と高い結果を得た。そして、ハッカーが仕掛ける攻撃についての情報を収集し、常に適切な対策を講じる必要があるとしている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」