「もしわれわれがこうした取り組みに投資を行えば、他社もそれに続くだろう。そうなれば、われわれもLinuxにおけるエコシステムから力を得られる」と、Besio氏は語った。さらに、信頼の置ける基盤が存在することを知らせれば、プログラマーにとっても励みになり、大量出荷されるとの確信を持ってソフトウェアを作成できるようになるだろうと、同氏は説明している。
しかし、Linuxに関しては、さらに上のレベルでの細分化の問題がある。Motorolaとその提携企業による取り組みは、携帯機器向けLinuxの標準化を目指す4つの組織の1つにすぎないのだ。他にも、Consumer Electronics Linux Forum、Open Source Development Labs(OSDL)、Linux Phone Standards Forum(LiPS)の3団体が存在する。米国時間8月14日に、LiPSとOSDLは共同で活動していくことを正式発表している。
Besio氏によると、Motorolaはこうした団体の一部と連絡を取り合い、活動を統合したいと考えているという。「われわれは、それぞれの取り組みすべてをうまく組み合わせたいと思っている」と、同氏は語った。
しかし、Linuxの登場により、プログラマーはどのソフトウェアをベースに使うべきなのかという問題も浮上している。Motorolaは長い間、Linuxではなく、Sun MicrosystemsのJavaを支持してきた。Besio氏は今後、LinuxとJavaの両方が使われるだろうと述べ、さらにはポータルなどのオンラインサービスと結びついているウェブブラウザも、第三のベースとして使用されるだろうとの見方を示した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
パナソニックのBioSHADOWが誘う
心地良い室内空間のつくりかた
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス